「半年前にお客さんがポロッと言った一言、もう一回取り出せたらな」
「あの時に思いついたアイデア、メモはしたけどどこに行ったっけ」
——こういう「もったいない記憶のロス」が、ゼロになる仕組みがあるとしたら、ちょっと興味が湧きませんか?
しかも、自分が一度しゃべった言葉、書いたメモ、読んだ本の一節が、自分専用のAIに勝手に積み上がっていく
3ヶ月後、半年後にAIに「あのお客さんの話、どんな雰囲気だったっけ」と聞くだけで、ちゃんと当時の言葉そのままで返してくれる。
これが、Supermemory(スーパーメモリー)というツールでできるようになります。
ここ最近、AI導入サポートをさせていただいているお客さまから、こんな質問をよくいただきます。
「Supermemoryって、雑にメモを放り込んでおく場所で合ってますか?」
「Claude Codeで引っ張り出して、Obsidianに整理する使い方で大丈夫ですか?」
結論からお伝えすると、ほぼ正解です。
ただ、それだけだとSupermemoryの魅力の3割しか味わえていないとも言えるんですよね。
この記事では、
- なぜSupermemoryが必要なのか
- ObsidianとClaude Codeを組み合わせると何が変わるのか
- 「Obsidianだけで十分なんじゃない?」への答え
を、できるだけやさしい言葉で書いていきます。
なぜ「自分専用の記憶」をAIに持たせるべきなのか
まず、Whyの話からさせてください。
仕事ができる人ほど、頭の中にたくさんの情報が入っています。お客さんの言葉、案件の背景、過去の判断、ちょっとした気づき、本で線を引いた一節——こういうものが頭の中で混ざり合って、初めて質の高いアウトプットになります。
ところが、ここで一つ、人間の頭には致命的な弱点があります。
検索ができないんです。
「あの時、確か誰かが言ってたんだけどなあ」——脳のどこかには残っている。なのに、必要なときに取り出せない。結果、毎回ゼロから考え直す。これ、本当にもったいないんですよね。
そこで多くの人が手を出すのが、メモアプリです。Notion、Evernote、Apple Notes、最近ならObsidian。
でも、メモは溜めれば溜めるほど検索性が落ちていきます。
「あの話、どこに書いたっけ」と思いながら、3つのアプリを横断検索して、結局見つからない。これは多くの人が経験しているはずです。
ここで必要になるのが「第三の脳」です。
イメージで言うと、こんな構図です。
- 第一の脳:自分の頭の中
- 第二の脳:Obsidian(自分の手で整理したノート)
- 第三の脳:Supermemory(AIが意味で引き出してくれるアーカイブ)
この3つがそろうと、過去の自分の知見が必要なときに自動で呼び戻される状態を作れます。
これが、僕が「三種の神器」と呼んでお勧めしている理由です。
Supermemoryとは──ひとことで言うと「AIに渡せる、自分専用の記憶箱」
Supermemoryをひとことで言うと、
AI(ChatGPTやClaude)に直接渡せる、自分専用の長い記憶
です。
普通のAIって、会話が終わるとそこで記憶がリセットされてしまいます。昨日「うちの商品はこういう特徴です」と教えても、今日になると忘れている。
Supermemoryには、過去のやり取り・自分のメモ・本の抜粋・お客さんとの議事録などを放り込んでおきます。
すると、AIが必要なときに「意味で」検索して引っ張ってきてくれるんですよね。
ここがポイントです。
普通のメモアプリの検索は「同じ単語が含まれているか」を探します。
Supermemoryは「言いたいことの意味が近いか」で探してくれます。
たとえば、こんな使い方ができます。
- 朝、思いついたことを音声で話して、自動でSupermemoryに保存しておく
- 1週間後、AIに「先週、家族のことで気になっていたの何だっけ」と聞く
- AIが当時の音声メモから、それっぽい一節を引っ張ってきてくれる
「あの時のあれ」と曖昧に問いかけても、AIが意味をくんでちゃんと出してくれる。
ここが、ノートアプリの全文検索とまったく違うところです。
では、Obsidianだけじゃダメなの?──ここが一番の誤解
ここで多くのお客さまが悩むポイントがあります。
「Obsidianに全部入れておけば、AIに読ませることもできるんじゃないですか?」
たしかに、できます。
ただし、ここに3つの落とし穴があります。
落とし穴1:Obsidianには、心理的に「整った情報」しか入らない
Obsidianはとても強力なツールなんですが、入口の心理的ハードルが意外と高いんですよね。
「タイトルどうしよう」
「どのフォルダに入れよう」
「タグは何を付けたらいい?」
——こんなふうに考えてしまって、結果、ちょっとした気づきや雑なメモが入らずに消えていくことになります。
Supermemoryは、そこを担います。
ぐちゃぐちゃのまま、構造を考えずに、思いついたら投げ込むだけでいい場所です。
落とし穴2:AIに読ませるための「お膳立て」が要らなくなる
Obsidianに入れた情報をAIに使ってもらおうとすると、毎回「このフォルダを見て」「このファイルを読んで」とお願いしないといけません。
Supermemoryは、AIが必要だと判断したときに、勝手に取りに来てくれます。
ここの差は、頭の使い方を変えてくれます。
- Obsidian:自分が場所を覚えて、自分でAIに渡す
- Supermemory:AIが意味で検索して、勝手に持ってくる
「自分が運ぶ」と「AIが取りに来てくれる」は、続けてみると本当に違うんですよね。
落とし穴3:「整った脳」と「思いつきの脳」は、別物
人間の頭って、整った情報だけで動いているわけじゃないですよね。
「なんとなく気になっている」
「文字にはしていないけど引っかかっている」
「あのときの感覚」
——こういうノイズ込みの記憶こそ、判断や発想のもとになっていたりします。
- Obsidian=整った脳
- Supermemory=思いつきの脳
両方そろってはじめて、人の頭の働きがちゃんと再現できる。
ここが、片方だけだと足りない理由です。
三種の神器がどう連携するのか──現場での使い分け
では、実際にどう使い分けているのか。お客さまにお伝えしている役割分担をシンプルに表にまとめます。
| ツール | 役割 | 入れるもの |
|---|---|---|
| Supermemory | 第三の脳(雑多な記憶箱) | 音声日記・日々の気づき・お客さんとのやり取り・本の抜粋・会議メモ |
| Obsidian | 第二の脳(整理された知識) | 確定した知識・自社の方針・公開予定のコンテンツ・プロジェクト記録 |
| Claude Code | 司令塔(行動するAI) | 上の2つを横断して読み、書き出し・整理・実行までやってくれる |
たとえば、こんな循環が回り始めます。
- 朝、音声日記を録音して、自動でSupermemoryに保存
- 1週間後、Claude Codeに「最近のメモから発信できそうなネタ5つ拾って」とお願いする
- Claude CodeがSupermemoryを意味検索して、候補5つを並べてくれる
- その中から良いものを選んで、Obsidianに「コラム原稿」として整形して保存
- その原稿を半年後にまたSupermemoryから「過去にこういうこと書いてたよ」と呼び戻して再活用
つまり、思いつき → アーカイブ → 整える → 公開 → 再活用の流れが、3つのツールで自動的にぐるぐる回るようになります。
これが、単体ではなく組み合わせる本当の理由です。
Supermemoryが分かりにくく感じる、たった一つの理由
Supermemoryが分かりにくく感じる理由の99%は、これだと思っています。
「きれいに使おうとしてしまう」
Obsidianに慣れている方ほど、Supermemoryにも構造を求めてしまうんですよね。フォルダを分けて、タグを付けて、整理整頓したくなる。
でも、Supermemoryは整理しないことが価値なんです。
人間の頭の中も、別に整っていません。
ぐちゃぐちゃのまま、必要なときに「あ、あれだ」と思い出す。
あの感覚をAIに任せられるのが、Supermemoryなんです。
なのでお客さまから「これで合ってますか?」と聞かれたら、僕はいつもこう答えています。
「合ってます。むしろ、もっと雑に放り込んじゃってください」
まとめ──Supermemory、いいよね
ここまでの話を、一度整理しますね。
- 人間の頭には「検索できない」という弱点がある
- Obsidianは「整った第二の脳」、Supermemoryは「思いつきの第三の脳」
- 両方持って、Claude Codeで横断させると、過去の自分の知見が必要なときに自動で呼び戻されるようになる
- Supermemoryは、整理しないことが価値。雑に入れるほど効いてくる
僕自身、Supermemoryを使い始めてからの数ヶ月で、
「あ、これ前に考えたな」が、
「あ、これ前に考えたから今これができるな」に変わりました。
過去の自分が、未来の自分を助けてくれる感覚。
これは一度味わうと、もう戻れなくなります。
Supermemory、ほんとに良いんですよ。
すでに導入サポートを受けていただいているクライアントさんへ。
ぜひ今後も、雑に放り込み続けてみてください。
半年、1年と溜めていくと、AIから返ってくる答えの質が、別物になります。
使い方で迷ったら、「何をどこに置くか」「どの作業からAIに任せるか」を一度整理してみてください。最初の3ヶ月の設計が、その後の資産価値を決めます。
そして、まだ三種の神器(Supermemory × Obsidian × Claude Code)を導入していない方へ。
正直、これは早く始めた人ほど資産が積み上がる仕組みです。
今日からSupermemoryに過去のメモや音声を入れ始めた人と、半年後に始める人では、AIに渡せる「自分の記憶量」が決定的に違ってきます。
導入サポートは、ただツールを設定するためのものではありません。
自分の仕事・メモ・音声・過去の成果物を、AIが活かせる形に整えるための支援です。
導入サポートはオンラインで完結します。
まずは、あなたの仕事スタイルに合わせて三種の神器をどう使い分けるべきか、現状の情報の置き場所から整理するのが出発点です。
AI活用を、日々の仕事に落とし込む
ツールの使い方だけでなく、情報の置き場所や仕事の任せ方まで整理したい方へ。
実践学習サイト「Noah」で、実務に落とし込むための考え方を確認できます。